自己紹介
◆いくつになっても人生の最期は親とのかかわりがキモになる
病院で看護師をしていた頃、人の最期をご一緒する機会が多くありました。
人は最期の瞬間に、老若男女かかわらず親との関係を持ち出したくなるようです。
子どもの頃「お母さんにこんな素敵なことをしてもらった」「お父さんにこんな嬉しいことを言ってもらった」など幸せな体験を話してくれる方もいますが、何故かどちらかと言うと「母が言ったあの時のあの一言が許せない」「父のこういう態度が許せなかった」など、悲しくて辛かった体験を話す方が多いのです。
もう80,90歳過ぎて、自らも子の親となり、孫もいる歳になっても、自分の親とのわだかまりをありありと話される様を見て、この人生最期の瞬間ではなく、もっと早い段階でこの「親を許せない」という思いから解放されたら、どんなに生きやすかっただろうと思ったのと同時に親子関係がつくる生き方への影響の深遠さを感じていました。
そんな中、これまでにできた傷を整えることができるメソッドに出会いました。
この団体のパートナーは母親が入院する前に母親にこのメソッドを活用したことで、パートナーが子どもの頃から母親から聞かされ続けてきた祖母との確執からくるわだかまりがなくなることを体験しました。
退院できる予定だったものが入院中に急逝しましたが、母親の心のわだかまりが無くなってからの旅立ちとなりました。
◆血のつながりがなくても、子どもを癒やすことはできる
私はその後、職場を病院から児童養護施設に移しました。
そこで、血の繋がりがある親だけが、子どもを幸せにするのではないということを経験し、
子どもをサポートしたいと思っている血の繋がりのない社会の大人と、血の繋がった親と幸せな親子関係が築けない子どもとが、「親子」という概念に捉われることなく「パートナー」になるサポートをしたいと思いつきました。
ただ、虐待を受けてきたことなどで傷を負っている多くの子どもたちは、いろんなことを諦めているうちに、大人を信頼できなくなっています。
年齢や条件だけで、ただ社会の大人とマッチングして繋げたとしても、双方幸せな関係を築くことになりません。
しかし、独自のメソッドを使うことで、育てる大人のコミュニケーションが変わり、傷を受けた子どもを癒したり、整えることが可能なのです。
◆子どもだけでなく、大人を整えることもできる
このメソッドは、あらゆる場面で役立ちます。
そこで児童養護施設の子どもだけでなく、一般家庭の保護者、子ども本人、大人対象に活動をしています。
じんせいラピダリー代表 生神ゆうか